NPO法人 パッシブ地中熱 大地の風  
 
  
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大地は巨大な蓄熱層   

【 西日本のある地域の地中温度分布図 】
まずは「地中熱」について少しお話しましょう。皆さんは「地中熱」と聞いたらどんなことを想像しますか?
温泉?地熱発電?? ・・・勿論これらも立派な地熱エネルギーです。
しかし、我々のいう「地中熱」とはこのような大掛かりな、しかも限られた地域でしか利用できないエネルギーのことではありません。もっと身近で、四季のある地域ならばどこでも利用できる、しかも無償で無尽蔵に眠っている自然エネルギー
・・・それが我々のいう「地中熱」なのです。
右の図をご覧ください。これは西日本のある地域の一年間の温度分布を表しています。外気が大きく変化しているのに対して、地中に行くほど温度が安定していることが分かります。そして
地下9m地点までくると、その地域の平均気温とほぼ同じ温度で一定となります。
注目ポイントは
地下5m地点。ココでは、外気が低い時には平均よりも少しだけ高い、外気が高い時には平均よりも少しだけ低いという温度の逆転現象が起こっています。これは例えば冬の冷たい外気が地中に浸透していく際に、地下5m地点まで到達する頃には地上が夏になっているといった地上とのタイムラグがあるから起こる現象なのです。
たとえ今寒くてもこの寒さが夏に冷気として使える・・・そう思うと冬の寒さも、夏の暑さも有難いな〜って。・・・こんな暮らし、なんだかちょっと楽しくないですか?


※地中温度はお住まいの地域の気象条件や地盤によって変わってきます。
           
           
     地中熱利用の方法
【 パッシブ地中熱工法とアクティブ地中熱工法(夏の例) 】
地中熱の利用方法は、大きく分けて下記の2つに分類されます。
アクティブ(能動的)工法・・・地中熱エネルギーを機械装置で電気や熱に変換して利用する方法。
パッシブ(受動的)工法・・・地中熱エネルギーを建築手法や工夫によってなるべくそのままの状態で利用する方法。
私たちが推奨しているのは後者の「パッシブ工法」。換気として取り入れた空気(又は循環させた空気)を地中で熱交換させて自然のまま利用します。また夏場は夜間冷気を取り込んだり、冬場は日射熱を取り込むなど・・・いろんな工夫でパッシブを組み込んだらより省エネで地球環境にもカラダにも優しい住まいが創造できるのです。
パッシブを理解し、生活に工夫を凝らし、四季を楽しみ、家族で暮らし方を学び、健康になる・・・そんな生活はいかがでしょうか。
         
           
           
身土不二の心を住環境にも

【 パッシブ地中熱のイメージ図 】
「身土不二」という言葉をご存知でしょうか。もともとは仏教用語で「因果応報」的な意味あいだったそうですが、食の分野で使われることも多く、意味としては「その土地で、その季節に採れる旬のものを食することが健康に良い」ということ。地産地消やスローフードなどと通じるところも多く、農業のスローガンとして使用されることも多いようです。

これに習い、住環境の分野でも「その土地で、その季節に取れる涼しさ・温かさを利用しながら自然に順応していくことが健康に良い!」・・・のでは、と我々は考えます。
         
           
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